眼の検診 – 眼科ドック

西新宿さいとう眼科の眼科ドックについて

眼の検診(眼のドック)は健康な眼でいるための手段です。

院長は前勤務先病院にて年間10000名近い症例の眼の検診を行ってきた経験から眼の検診の重要性を実感しています。

眼の疾患においても早期発見、早期治療をすることで良好な視機能を保つことができる疾患は数多くあります。最近では眼のドックとして多くの診療所で目の検診が行われています。
当院では多数の患者様の検診を行ってきた経験を活かし緑内障、糖尿病網膜症など眼のドックを行っています。

視覚障害者手帳交付の原因疾患のデータによる、1位:緑内障 / 2位:糖尿病網膜症 / 4位:加齢黄斑変性症について下記に疾患の重要性をご説明いたします。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症について

糖尿病網膜症は年間で約3000人の失明者を出している怖い眼の病気

日本の糖尿病網膜症の有病率は糖尿病患者様の約15〜40%とされ日本人の約300万人が糖尿病網膜症にかかっているとされています。糖尿病網膜症により年間で約3000人の失明者がでており成人失明原因の第2位、60〜74歳では第1位となっています。

失明予防として定期的に眼底検査を

失明予防として重要なことは糖尿病と診断を受けている方は定期的に眼底検査を受けることです。糖尿病網膜症は糖尿病により血糖の高い状態が持続する結果、網膜の毛細血管が障害を受けることで進行します。初期には患者様の自覚症状はなく見え方にも異常はありません。この時期から御自身の病状を把握して進行を予防することが重要なのです。当院では眼底検査、OCT(眼底三次元画像解析)などの精密検査をした結果を日本糖尿病眼学会から発行されている眼手帳に病状を記載し患者様にお渡ししております。

糖尿病網膜症の分類(日本糖尿病眼学会)

  • 1、単純網膜症:毛細血管瘤(長期間濃度の高い糖にさらされることで毛細血管に障害が起きこぶ状になったもの)、網膜点状・斑状・線状出血、硬性白斑
  • 2、増殖前網膜症:軟性白斑、静脈異常、網膜内細小血管異常(血管の障害が繰り返されることで血管壁が厚くなって血管が狭くなったり、つまったりして網膜が虚血状態になり発症した病状)
  • 3、増殖網膜症:新生血管、網膜前出血、硝子体出血、線維血管性増殖膜、牽引性網膜剥離(虚血により網膜に新しい脆弱な血管が作られ、硝子体まで伸びて血液や酸素を取り込もうとします。この血管は非常にもろいため破れやすく硝子体で出血を起こすこともあります。硝子体内にできた増殖膜が収縮して網膜を引っ張り網膜剥離を引き起こすこともあります。)さらに黄斑浮腫が発症しますと視力におおきな影響をおよぼします。

糖尿病黄斑浮腫とは

糖尿病黄斑浮腫とは糖尿病により黄斑部に血液成分が漏れ出すことにより発症します。網膜症のどの病期にも発症し網膜症が進行するほど発症の頻度は高くなります。糖尿病黄斑浮腫の病態には網膜の血管成分の過剰漏出(網膜に通常より多く血管成分がたまる。)、網膜のポンプ機能の障害(たまった血管成分を除去できない)、網膜の器質的な変化(網膜の変性が生じる)があります。網膜症の病期に関係なく発症し黄斑の中心部まで浮腫が進行しますと著しい視力低下が生じます。

糖尿病黄斑浮腫の治療法

黄斑浮腫の治療法には薬物による治療法と外科的な治療法があります。

薬物による治療法は下記のとおりです。

  • 1、VEGF阻害剤を眼内に注射する方法(血管からの血液、血液成分の漏れを抑制する方法で現在最も注目されている方法です。)
  • 2、ステロイド薬を眼内に注射する方法(炎症を抑え水分の漏れを抑制します)があります。

外科的な治療法は下記のとおりです。

  • 1、レーザー光凝固術(網膜を軽く焼きかため水分をためないようにする。)
  • 2硝子体手術(硝子体を切除することで網膜の牽引を減らしたり酸素の供給をたかめます)
緑内障

緑内障について

40歳以上になられた方は自覚症状がなくても眼底検査をお勧めします。

眼球内部は硝子体と房水が充満していて硝子体の内容はほとんど変化しません。房水は毛様突起から産生され、シュレム管から排出されます。この房水の産生と排出のバランスで眼圧が保たれています。シュレム管からの排出が悪いと眼圧が上がります。眼圧が21mmHg以上になると高眼圧といわれます。
緑内障は何らかの原因で視神経が障害を受け視野が狭くなる病気で眼圧が視神経の抵抗力よりも高いことが原因の一つです。
眼圧が21mmHg以上の高眼圧でも視神経の抵抗力が強く視野に異常が生じない場合を高眼圧症といい視野に異常に異常がある場合を緑内障といいます。(眼圧の正常値は10-20mmHg)同じように眼圧が正常であっても視神経の抵抗力が弱く視野に異常があれば正常眼圧緑内障といいます。

緑内障は
1、原発開放隅角緑内障
2、正常眼圧緑内障(緑内障の72%をしめる)
3、原発閉塞隅角緑内障、原発閉塞隅角症

に大きく分けられます。このうち眼のドックとして重要なのが3の原発開放隅角緑内障、2の正常眼圧緑内障です。これらの緑内障は痛みもなくよほど進行しない限り自覚症状は全くありません。日本人では40歳以上の5%はこれらの緑内障を発症しているとの報告がありますが健診すらうけていない患者様も多いため実際の患者数はもっと多いと思われます。現在高齢化社会になるのに伴い緑内障の頻度はますます増加していくでしょう。40歳以上になられた方はなにも自覚的な症状がなくても眼底検査を受けることをお勧めします。眼底に異常があった場合(視神経乳頭陥凹拡大)は静的量的視野検査を行い緑内障の有無を確認することが重要です。

最新のOCT(眼底3次元画像解析装置)での検査

当院では最新のOCT(眼底3次元画像解析装置)で網膜神経線維層の状態をスキャンして神経線維層の欠損を詳細に観察することが可能です。また以前の状態と同時に表示し経時的に変化を観察することも容易です。さらにハンフリー視野計を用い網膜の感度が低下した部位や視野の欠損部位をわかりやすく結果をご説明いたします。

緑内障は早期発見が重要

緑内障は早期発見により点眼薬を使用するだけで進行予防が可能です。

緑内障の点眼薬

  • プロスタグランジン製剤(キサラタン、タプロス、トラバタンズ、レスキュラ、ルミガン)
  • 炭酸脱水酵素阻害剤(トルソプト、エイゾプト)
  • 副交感神経刺激薬(サンピロ)
  • 抗コリンエステラーゼ薬(ウブレチド)
  • 交感神経刺激薬(ピバレフリン)
  • β遮断薬(チモプトール、リズモンTG、ミケラン)
  • β1遮断薬(ベトプティック)
  • α1β遮断薬(ミロル、ハイパジール、ニプラノール)
  • α1遮断薬(デタントール)、α2作動薬(アイファガン)
  • ROCK阻害薬(グラナテック)
  • 配合剤:プロスタグランジン製剤+β遮断剤(ディオトラバ、ザラカム、タプコム)
  • 炭酸脱水酵素阻害剤+β遮断剤(コソプト、アゾルガ)

その他ジェネリック点眼薬も多数存在します。

治療のための心がけ

緑内障は生涯にわたり治療や管理が必要な病気です。いったんダメージを受けた場合視神経は回復しません。治療の目的は眼圧をさげて視神経の障害をそれ以上進行しないようにすることです。正常眼圧緑内障では日常生活でとくに制限することはありませんがほとんどの緑内障は自覚症状がなく非常にゆっくりと進行するためご自身で病気の進行にきずかないことが多いのです。

加齢黄斑変性症

加齢黄斑変性症について

加齢黄斑変性症は成人の社会的失明の上位疾患です。

網膜で最も重要な部分である黄斑部が変性し強い視力低下を生じる疾患です。視覚障害者手帳交付疾患の第4位にもなっており成人の社会的失明の上位疾患です。近年では高齢者社会になってきていることや生活習慣の欧米化に伴い今後も増加していくことが予想されます。

加齢黄斑変性症のタイプ

加齢黄斑変性症には2種類のタイプがあります。

1、滲出型

脈絡膜から異常な血管(脈絡膜新生血管)が生じることにより発症する病変です。この新生血管は非常にもろく出血、血管中の成分が漏出して黄斑浮腫を生じます。病状は進行が早い症例が多く視力も急激に低下する症例が多いことが特徴です。

2、萎縮型

加齢現象により黄斑部の細胞が加齢現象により変性しドルーゼンと呼ばれる老廃物が蓄積してその部位が栄養不足となります。その結果黄斑部の細胞がしだいに萎縮していく病変です。病状の進行は非常にゆっくりとしています。しかしなかには加齢性変化により新生血管が発生し滲出型に移行する症例もありますもでOCTなどを使用した定期的な経過観察が必要です。

加齢黄斑変性症の治療法

滲出型の治療法としては最近では特殊なレーザー治療機器や硝子体内注射液が開発され以前より予後は良くなってはいますが残念ながらまだまだ予後が悪い疾患であることには変わりありません。眼科で長期にわたる眼底検査が必要です。当院のOCT(眼底3次元画像解析装置)でまるでCTスキャンで見ているかのように網膜の断層を観察することが可能でより精密な診察が可能です。(黄斑変性では、黄斑部の内部を見ることで網膜剥離、網膜浮腫、脈絡膜新生血管が観察できます。)