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よくある質問

目の症状 – よくある質問

眼の病状、疾患に関するFAQ

当院では長年の臨床経験から患者様の病状を詳細にお聞きして診療にあたっています。
患者様の病状や考えられる疾患についてFAQ形式でご説明します。下記質問リストにてご参照ください

A.点眼薬は1回1滴目にはいればじゅうぶんです。点眼薬を点眼すると結膜のうとよばれる目の周辺部分にたまりますがその容積量は、約0,02mlといわれています。点服薬1滴は約0.05mlなので1滴でも目からあふれる量となります。ですから確実に1回1滴目に入れば薬の効果は十分発揮されるわけです。よく点眼薬を1回に数滴点眼している方がいらっしゃいますが目からあふれているだけで薬の効きめがよくなるわけでもありません。(ただし点眼して目に薬が入らなかったと思われたらもう一度点眼しなおす必要があります。)
A.点眼順序についてもよく質問を受けますが、ほとんどの場合5分以上間をおけばそれほど気にしなくてもかまわないと思われますがもし順番をつけるとしたら良く効かせたい点眼薬を最後に点眼するほうがよいでしょう。また、濁りがある点眼薬(懸濁型点眼薬と呼ばれよくふって点眼するもの)やねっとりして目をコーティングしやすい点眼薬(油性点眼薬など)は先に点眼すると油膜を張ったようになり次の点眼薬の吸収が悪くなる可能性があるため最後に点眼するほうがよいと思われます。
A.紫外線は波長によりUV-A,UV-B,UV-Cとよばれる3種類に分類されています。(波長が長い順にUV-A,UV-B,UV-Cとなます。)UV-Cはオゾン層で吸収されるため地上に到達して目に影響するのはUV-A,UV-B,です。紫外線の約80%は角膜で吸収され(UV-Bはほぼ吸収されます)角膜を通過したのこりの紫外線もほとんど水晶体で吸収されます。網膜まで達する紫外線は全体の約2%程度です。
▶紫外線と関連した病変
紫外線角膜炎:スキー場など紫外線の反射が多く目に照射される量が多いと角膜の表面に障害を起こします。症状としては強い目の痛み、充血、流涙が生じます。俗にいう雪目という状態で眼科学的には紫外線角膜炎とよばれています。この病気は溶接作業をしていたり紫外線の強い殺菌現場で作業をしていても同様の症状を起こします。
白内障:白内障の発症の要因の一つに紫外線が関与していることはよく知られた事実ですが白内障は加齢現象に伴う様々な要素に起因して発症するため紫外線だけで発症するわけではありません。
翼状片:翼状片は紫外線と密接な関係にあります。結膜と角膜の境界が紫外線により障害を受け発症の発端になると考えられています。やはり個人の体質がかなり関係しているため同じ紫外線を受ける環境にあっても翼状片に成りやすい方とそうでない方が存在します。
加齢黄斑変性:加齢黄斑変性と紫外線の関連も注目されています。水晶体で吸収しきれなかった紫外線(UV-A)が長期間黄斑部に障害を与えつづけて加齢黄斑変性が発症する要因の一つになっていると考えられています。
A.このような症状を医学用語では飛蚊症といいます。眼の中は空洞ではなく硝子体と呼ばれているゲル状の透明な物質にみたされています。この物質の配列が乱れると網膜に影としてうつり飛蚊症の原因となります。また加齢現象で硝子体が収縮し網膜との間に隙間ができても同様の症状が発症します。
通常は生理的な変化で心配のいらない状態ですが中には網膜剥離の前兆として発症することもあるため眼科を受診することをお勧めします。特に突然発症した場合は必ず眼科を受診しましょう。(飛蚊症は患者様自身で病的な症状かどうかは判断できないと思われますので眼科を受診することをお勧めします。)
その他の病気では糖尿病網膜症(増殖型)、高血圧に起因した眼底出血、眼球打撲に起因した眼底出血などが硝子体に流れこむと赤い色をした飛蚊症になります。軽度の出血ですと症状が自然に改善することもありますが元病変を治療しないと再び症状が悪化して視力障害の原因になります。できるだけ早く眼科を受診しましょう。またぶどう膜(網膜周辺の膜)に炎症を起こしますと血管から白血球や滲出物が漏出し飛蚊症の原因とまります。放置しておくと重篤な視力障害を生じますのでやはり眼科受診が必要です。
A.痛み、かゆみもなければほとんどの場合結膜下出血といい結膜の血管が破れた状態です(もし患者様に外傷の記憶がなければ心配のいらない状態であるとおもわれます)。眼球の外の出血なのでいくら出血の範囲が大きくても眼内に流れこむことはなく視力障害を起こすこともありません。結膜下出血の原因は
1、眼局所の要因:眼外傷に起因し出血したもので眼球穿孔などをともなった場合細菌感染により重篤な眼疾患を発症する可能性があるため至急眼科を受診しましょう。
2、全身疾患に関連したもの:動脈硬化、高血圧、出血性素因(貧血、白血病、紫斑病など)、腎炎などで発症することがあります。
3、原因不明:眼をこすった。くしゃみをした時などに生じることがあります。
いずれも出血じたいが軽度であれば治癒してもとの状態にもどり視力障害など重篤な病変にはなりません。しかし眼局所の要因や全身性の疾患の場合は原因疾患の治療が必要です。
A.物が2重に見えることを複視といいます。複視には両眼性の複視、単眼性の複視があります。
単眼性複視:まず右眼次に左眼を手で隠し複視があるか調べてください。この検査で複視が生じるようであれば乱視、水晶体、網膜などの眼病変が生じている可能性があります。
両眼性の複視:片目で見て複視がなく両眼で見たときだけ複視が生じる場合は斜視などの眼位異常または眼筋麻痺が疑われます。眼筋麻痺の場合眼瞼下垂、眼球運動障害などを伴っている場合が多く(動眼神経麻痺)脳神経外科や神経内科などの受診が必要となります。
A.ほとんどの場合瞼に細菌感染をおこした状態で麦粒腫とよばれています。抗菌剤の投与をしないでいると症状は悪化していきます。
よく処方箋がなくても購入可能な点眼薬(OTCとやばれています)を薬局で購入して使用している患者様がいますが残念ながらOTCの抗菌点眼薬にふくまれている抗菌薬の濃度は非常に微量で麦粒腫が発症してから使用してもまず効果は期待できません。早急に眼科を受診しましょう。
A.まず水道水などでけっこうですからすぐに眼をよく洗浄してください。ときどき水虫の薬をあやまって点眼したりかびキラーのような眼障害の強い薬剤を眼にいれてしまう患者様もいます。やはり水道水でかまいませんので至急よく洗眼して眼科を受診してください。
A.結膜の血管から水分が漏出して結膜下に溜まった状態です。
アレルギー性の結膜炎によくみられる症状ですが結膜に炎症を起こしていればどの疾患でも発症します。自然に治癒する場合もありますが眼科を受診し点眼薬を処方してもらうことをお勧めします。
またにた病気としてリンパ管拡張症があります。これは体質的なもので自然発症する場合が多いのですが結膜炎の後に発症することもあります。病気の本態は結膜浅層リンパ管の局所的拡張による小水胞様ののう胞です。大きくなることは少なく通常は無症状です。そため治療をせず様子をみることがほとんどです。
A.痛みがあるかないかによってかんがえられる病気はことなります。激痛を伴う場合は中年以降の方であれば急性閉塞隅角緑内障がうたがわれます。すぐに眼科を受診しましょう。激痛ではないが眼痛がある場合は視神経炎の可能性があります(この疾患の場合はまれに両眼に発症することもあります)。やはり至急眼科を受診することをお勧めします。痛みを全く伴わない場合は網膜または視路の疾患である場合が多いと考えてください。(網膜剥離、(分岐および中心)網膜静脈閉塞症、(分岐および中心)網膜動脈閉塞症など)
A.ドライアイの可能性が高いと考えてください。ドライアイの症状は様々で目がゴロゴロする、ショボショボする、見えにくくなるなどの症状があらわれます。ドライアイとは眼の角膜をコーティングしている涙の質的量的異常により発症する病気です。通常角膜の表面は油層、水層、ムチン層(ムチンは水分を目の表面につなぎとめる働きをしています。目の表面の細胞から分泌されています。)でコーティングされています。ドライアイはこれらの層のバランスが崩れ涙が蒸発しやすくなった状態をいいます。つまりドライアイとは涙が不安定になって乾きやすくなり目の表面に傷がつく病気です。ドライアイの要因としては加齢、パソコン、スマートフォンなどのモニターを長時間みている、エアコンの吹き出し口に近いところで仕事をしている、冬の乾燥している期間、血圧を下げる薬を使用している、点眼薬のなかでドライアイになりやすいものを多用している、ソフトコンタクトレンズを長時間装用しているなどがあります。病気としてはマイボーム線機能不全、結膜弛緩症などがあります。ドライアイの検査としてはシルマーテストが代表的なものです。(テスト用のろ紙を用いどれだけ吸収されるか調べる検査です。10mm以下が異常)またフルオレスセインという色素で角膜を染色して角膜に障害があるかどのくらいの時間角膜表面をコーティングしていられるのか(涙液層破壊時間BUTといいます)を検査します(10秒以下が異常)。治療法としては人工涙液、ヒアルロン酸製剤、ムチン、水分を産生を促進するジクアホソルナトリウム、ムチン産生を促進するレバミピドを配合した点眼薬を使用します。
A.私たちが一番影響を受けているのはパソコンのディスプレー、スマートフォンのディスプレーなどから出るブルーライトでしょう。(最近多用されているLEDの光にはブルーライトが含まれているため私たちの眼にもすくなからず影響をうけていることは間違いないでしょう)ブルーライトは他の光より光の波が小さく細かいため画像にぶれやちらつきが生じ眼の疲れにもつながります。またブルーライトは脳内のメラトニン(脳内において眠気を誘発する物質)の分泌を抑制する働きがあり睡眠前にパソコンなどの作業を長時間しますと睡眠障害が生じることがあります。またブルーライトは紫外線についで強いエネルギーをもっていますので網膜特に黄斑部に障害をおよぼし加齢黄斑変性の原因の一つになっていると考えられています。液晶モニター用のブルーライトカットフィルターの使用やブルーライトカット眼鏡を使用することが望ましいといえるでしょう。
A.眼球の表面は全て結膜で覆われています。目の奥も結膜がカバーしさらに奥では反転して(円蓋部結膜)瞼の裏側までカバーしているためコンタクトレンズが目の奥の方にはいって2度と摘出できないようなことはありません(結膜は眼瞼結膜、眼球結膜、(連結部位が円蓋部結膜)でのう状の形態をとっており(結膜のう)眼球の裏側にコンタクトレンズが入り込むことはありません。しかし患者様自身でコンタクトレンズが目のなかにあるかどうか不明の場合はご自身で無理をしてさがすと角膜に傷をつけてしまうなどトラブルの原因となるため眼科を受診しコンタクトレンズが目のなかにのこっているかどうか確認してもらいもし残っている場合は御自身で摘出しないで眼科医師に摘出してもらいましょう。
A.可能であれば手を(特に指}よく洗って清潔にしましょう。点眼薬のキャップは不潔にならないように気をつけておいてください。点眼するときは下の瞼を軽く引いて頭を少し上げると眼に薬が入りやすくなります。可能であればしばらく目を閉じて目頭を押さえましょう。目頭には涙点といって涙を鼻の方に流す場所があります。ここを塞ぐことで点眼薬が長い間目に留まり薬の効果を十分発揮できます。複数の点眼薬を使用する場合は5分ぐらい間をおいて点眼した方がよいといわれています。同時に点眼しますと点眼薬が瞼からあふれでて前に点眼した薬が吸収される前に洗いながされてしまうからです。 点眼薬の使用期限は開封しなければ点眼瓶に記載してある時期までですが一旦開封してしまった場合は点眼薬が雑菌に汚染されてしまうため一か月以上経過したものは使用しない方がよいでしょう。 点眼薬の保管場所は冷所保存の説明が記載してあるものは冷蔵庫に保管してください。常識的に考えると冷所保存記載がなくても冷蔵庫に保管したほうが薬剤の活性が長持ちすると思われますが(ほとんどの点眼薬はそのとうりですが)中には常温保存の方がよい点眼薬もあります。(リザベン点眼薬(アレルギー性結膜炎の薬)、ノフロ点眼薬(抗菌薬)は冷所保存すると成分が沈殿してしまい薬剤としての効果が減少してしまいます。またカリーユニ点眼薬のような懸濁液の場合点眼する先の方を下向きにして保管すると点眼瓶を振っても薬が先端部分に詰まってしまい点眼ができなくなる場合もありますので上向きに保管するとよいでしょう。