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お知らせ

コンタクトレンズの扱いについて

2025年06月19日


コンタクトレンズは広く普及し気楽に使用できる時代になっています。しかし医薬品医療機器総合機構によりますとコンタクトレンズは高度管理医療機器クラスⅢに分類され人体に不具合が生じた場合人体へのリスクが比較的高いと考えられています。これに相当する医療機器は具体的に言いますと人工骨、人工関節、人工呼吸器、麻酔用人工呼吸器、透析器などが該当し製造販売に厚生労働大臣の承認が必要です。本来ならかなり慎重に使用しないと危ない医療機器です。ですからコンタクトレンズは使用する場合はつねにトラブルが発症することがあり得ると考えて使用していたほうが安全です。コンタクトのトラブルは角膜に接触しているため角膜との間に必ず摩擦が生じ角膜上皮障害(自覚症状のない小さなものではコンタクトレンズのフィティングにかかわらず毎日発生していると考えたほうがぶなんでしょう)。さらに炎症をおこしたり、細菌感染の原因となったりします。感染症はコンタクトレンズの使用法つまり使用者のケアにより手指が清潔でなかったり保管するレンズケースが不衛生であったり、コンタクトレンズの使用時間が長すぎたりさまざまな要因で発症します。これらは必ず発症するわけではないため使用する方はあまり日常注意せず使用している場合が多いと考えられます。またコンタクトレンズの汚れやケア用品、使用者のコンタクトレンズの使用時間などからアレルギー反応をおこし結膜炎や巨大乳頭結膜炎(瞼の裏側に乳頭状の突起物が発症する)が発症することがあります。

またコンタクトレンズの使用時よくコンタクトレンズが眼のなかに残っていないか心配される方も多くみかけます。角膜上のコンタクトレンズは睡眠前に必ず脱着することが必要ですが結膜側に移動して自分で脱着できなかったり見失ってしまったレンズにたいしてはあわてて自分自身で角膜の周辺に指をつっこんでレンズを探さないほうがいい場合が多いのです。結膜かやわらかい組織で1日ぐらい放置しても障害はおきませんしコンタクトレンズが眼球の裏側に入ってしまうことは眼の構造上ありません。(眼球は全周にわたり球結膜、瞼結膜に覆われ隔壁を構成しているため眼球の裏に異物が入らない構造になっています。つまり水泳をしても脳に水が入らないのはこの結膜の隔壁のおかげでコンタクトレンズも同様です。)もしコンタクトレンズが眼の中にはいっているかどうか心配のある方は自分で指を眼に入れコンタクトレンズを探す(角膜の上にある場合は脱着してください)のはやめ翌日眼科を受診しましょう。眼球は日常動いていますし、瞬きもありますからもしコンタクトレンズが眼内に入っていても数日後は自然に眼の中からでてきます。自分で指を入れコンタクトレンズを探すとかえって角膜に傷をつけたり障害を起こすことが多いのです。

コンタクトレンズは眼鏡と異なり角膜に接触しているため使用法に注意することが重要です。コンタクトレンズを使用している方はいつトラブルを起こすかわかりません。トラブルを起こした場合はすぐコンタクトレンズの使用を中止することが重要で無理に使用し続けるとトラブルは悪化していき角膜障害が強く発生します。必ず眼が健康なときにコンタクトレンズを使用しなくてもよいスペアの眼鏡を作成しておくことが重要です。