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プロスタグランジン関連薬(PG関連薬)の問題点

2021年12月02日


現在、緑内障の治療薬としてPG関連薬が眼圧下降効果がすぐれている点からファーストチョイスとなっています。しかし、充血、眼瞼周囲の色素沈着、虹彩色素沈着、睫毛乱生、睫毛の増加、上眼瞼溝深化(DUES)などの副作用があり患者様が使用を中止してしまうことが問題点としてあげられます。アンケートによりますと眼瞼周辺の色素沈着が最も患者様から嫌われる要因(PG関連薬使用者の約6割)となっています。患者さまから医師にこのことを伝えたのは約2割との結果がでています。その結果患者さまが長期の点眼使用をしなくなり視野の生存率が低下するという結果の報告もあります。このような患者さまからきらわれる副作用をなくすため選択的EP2受容体作動薬が開発され患者さまが長期にわたり点眼を続けていただける期待がもてるようになってきました。しかし選択的EP2受容体作動薬にも問題点があり無水晶体眼、眼内レンズ挿入眼の患者さまではのう胞様黄斑浮腫、およびそれに伴う視力低下および視力障害を発症する可能性があります。眼科でよく診察を受けてから確認をした後薬を処方してもらいましょう。またタフルプロスト点眼を使用している患者様が使用すると虹彩炎などの眼の炎症が高頻度に認められるため使用している薬剤を医師に確認してもらってから処方してもらいましょう。

PG関連薬は充血する(薬剤により程度にかなり差があります)場合が多い薬剤なので美容上気にされる患者様もいますが将来の視野の維持のことを考えて点眼を続けましょう。