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お知らせ

網膜裂孔の発症要因、網膜光凝固術後の注意事項

2025年10月09日


網膜裂孔(網膜が破れ網膜剥離になる前段階の状態)は近視が中程度以上で網膜が薄い患者様のほうが発症しやすい病気です。近視は度数が強いほど眼球の形が縦長のラグビーボールのようになりゴムフーセンで縦に伸びるほど風船の皮が薄くなるように網膜も薄くなります。また眼球の内部の硝子体も眼球の形に応じて体積が多くなるのではありません。
硝子体は網膜の周辺部に癒着している場合が多く眼球が伸びた眼内の硝子体は眼球内を全て満たすほどの体積はありません。そうなりますと硝子体が網膜に癒着している部分が牽引せれて網膜裂孔が発症しやすくなります。とくに眼に強い力が加わると癒着した部分の牽引が強くなり網膜裂孔となりやすくなります。
このような現象はもちろん外傷をうけただけでなく加齢現象で網膜の周辺が変性したり硝子体が液状化して網膜の変性部分を強く牽引した場合でも発症しますからスポーツなどしていないでなにも外傷や頭部に強い衝撃を起こす行動を日常行っていなくても網膜裂孔は発症します。
網膜は痛みを感じる神経がありませんので網膜裂孔が発症しても飛蚊症、光視症などの症状が発症するのみで放置している患者様がおおくいらっしゃるのが現状です。飛蚊症、光視症などの症状が発症した場合にはできるだけすみやかに眼科を受診しましょう。早期ほど簡単に網膜光凝固術で治癒します。
網膜光凝固後の注意事項ですがインターネット上で多数紹介されていますが実際の場合網膜裂孔の大きさや網膜剥離が発症してしまっている場合によりことなります。網膜裂孔が大きいほど治癒するまでの時間がかかります。たとえば転倒して腕に怪我をした場合をかんがえてみますとわかりやすいと思います。小さな傷は数日で治癒するでしょう。
しかし皮下組織の筋肉まで損傷した場合は1か月程度は治癒するのに時間がかかるでしょう。網膜裂孔で光凝固術を施行した場合でももとの網膜裂孔が大きければ大きいほど治療に時間がかかります。網膜光凝固術は破れた網膜と周辺の下層の膜に焼き付ける手術であるため破れた網膜が大きいほど修復に時間がかかります。つまり網膜裂孔の光凝固術の治療期間や術後の安静度は一定ではなくもとの網膜が破れていた大きさつまり網膜裂孔の大きさにさゆうされます。
(インターネット上で1か月程度の激しい運動はさけるようになどの内容は誤っていることはありませんが網膜裂孔の大きさにより安静状態や治癒まで時間がことなるため患者様それぞれの病状により注意事項がことなってきます。さらに網膜剥離が発症した場合にはより一層の注意が必要になります。スポーツをされている方は健康のため有意義な時間をすごされていることでしょうが病気が安定するまではある程度御自身の将来のため安静をとることも必要と考えたほうがいいのではないでしょうか。)
当院では総合病院で網膜剥離を多数施行してきた経験をいかし飛蚊症、光視症で受診していただいた患者様により良い結果が得られるよう最善の診察と治療を心がけています。網膜裂孔が発見された場合には即座に治療し早期治癒と安静期間の短縮に努めより良い結果を患者様に提供しています
(ホームページで紹介させていただいたとうり早期発見早期治療が病気の治療の原則です。)