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ドライアイの知識

2021年05月17日


ドライアイは日本全国で800万人以上患者様がいると推定されだれでも発症する可能性がある疾患です。
ドライアイの症状は目の疲れ、乾き、視力低下、かすみ、異物感、流涙、光がまぶしい、目やに充血など多様な症状が発症します。
角膜は涙液油層、水層,ムチン層で表面をコーティングされています。
これらを形成する成分は油層はマイボーム腺,水層は涙腺、ムチン層は分泌型と膜型があり分泌型は結膜の細胞から分泌され膜型は角膜表面で形成されます。
油層は水層の蒸発を防ぎ、角膜の乾燥や細胞障害を予防しています。
ムチン層は水層を角膜表面にとどめておく働きがあります。
ドライアイはなんらかの障害でこれらの成分の量的、質的異常(涙液減少型、BUT短縮型)により発症します。
ドライアイの診断は眼の不快感、視機能異常などの自覚症状、涙液層破壊時間(目を開いてから目の表面の涙の層が壊れるまでの時間でフルオレセインナトリウムと呼ばれる青い液状の薬品を用いて測定します)が5秒以下であることで診断されます。
(ドライアイとは異なったメカニズムなので悲しい時や異物が目に入ったときにはドライアイの方でも涙はでます。)
ドライアイの治療は油層の障害に対してはジクアス点眼、水層の障害にに対しては人工涙液、ヒアルロン酸ナトリウム、ムコスタ点眼(分泌型ムチンに有効)ムチン層(膜型ムチン)にたいしてはジクアス点眼、ムコスタ点眼などが使用されます。

ドライアイ関連の点眼薬の作用
アイドロイチン(コンドリチン):生理的粘性により角膜の乾燥を防止
ムコファジン(コンドロイチン、ビタミンB2):角膜保護
フラビタン(ビタミンB);角膜上皮細胞の酸素消費能を増加
ヒアレイン(ヒアルロン酸):上皮細胞の接着、伸展を促進、水分の供給、角膜保護
人工涙液マイティア(涙液成分):涙液補充
ジクアス(ジクアホソル):水分とムチン分泌促進
ムコスタ(レバパミド):ムチン分泌促進、結膜杯細胞数増加作用