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お知らせ

洗眼について

2021年11月17日


洗濯している時洗剤が目に入った、浴槽のそうじをしているとき洗浄用の薬物が目に入ったなどで眼痛が発症し眼科を受診される方は多くいらっしゃいます。日常生活に使用している薬液はそれほど濃度の濃いものはないと思われますがとにかく薬液などが目に入った場合はすばやく目を洗うことが重要です。薬液が酸性,アルカリ性にかかわらず水道水でかまいませんので流水で最低15分以上洗眼してください。すばやく目を洗うことで角膜の上皮細胞の障害を最小限に食いとめることが可能です。しかしこれはあくまで応急処置ですからすぐに眼科に受診してください。

掃除のときにほこりやスポーツのときのすなぼこりなどではそれほどあわてる必要はありませんがやはり洗眼が必要です。2-3月ころから発症する花粉症でも洗眼は症状をやわらげてくれます。ただ花粉症の場合は水道水であまり洗眼しすぎると角膜表面の涙液層をすべて洗い流してしまうため角膜上皮障害をおこしてしまう可能性がありますので1日数回軽く洗眼してください。点眼薬で洗眼する場合は防腐剤がはいっている点眼薬を頻回に使用するとやはり角膜上皮障害を起こす可能性があります。

アンケートによりますとアレルギー性結膜炎の患者様の約7割が洗眼をしていることがわかっています。洗眼に使用しているものの割合は水道水、点眼液〔防腐剤あり〕、洗眼薬の順に使用されているようです。

アレルギー性結膜疾患診療ガイドラインによりますと目表面に飛入した抗原を洗い流すためには、人工涙液による洗眼が有用とかんがえられています。洗眼する場合は、目の表面から異物を洗い流すことを目的としているため、洗い流すように1回数滴、できるだけ頻回に点眼することがのぞましいとしています。通常の人工涙液には防腐剤が含有されているため、4回以上点眼する場合、安全性の点から、防腐剤無添加人工涙液がすすめられています。水道水は、涙液層の安定を低下させるため、頻回に洗眼することは避けるよう指摘しています。