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結膜下出血

2023年10月27日


結膜は瞼の裏に存在する瞼結膜と白目の部分に存在する眼球結膜に分類されます。

黒目の部分は角膜と呼ばれており目を正面から見た場合中心に位置する部分です。

白目はその周辺の部分で眼球の角膜以外の外側を構成している強膜と呼ばれている部分でこの部分を覆っているのが眼球結膜です。

眼球結膜には血管が存在しておりこの血管が破れて血管内を流れている血液が結膜の下にたまった状態が結膜下出血です。

充血との違いは充血は眼球結膜の血管が太く拡張したもので血管は破れてはいません。

多数の血管が拡張すると肉眼では結膜下出血と区別しにくい状態になることもあります。

また充血が強いと血管が破れ易くなり結膜下出血を合併している充血もあります。

多くの場合結膜下出血は眼球結膜の一部のみに発症する場合が多いのですが眼球結膜全体に出血が及ぶこともあります。

これに対し充血は眼球結膜全体に及ぶことが多いのですが上強膜炎や瞼裂斑炎のように眼球結膜の一部のみに及んでいる場合もあります。

また自覚症状として結膜下出血はほとんど症状がない場合が多いのに対して充血は目のかゆみ、、異物感、痛みを伴なう場合が多いといった違いがあります。

結膜下出血は第三者から目が赤いことを指摘されたり本人が鏡を見て気が付く場合がほとんどです。(美容上見かけが悪いだけで放置しても問題のない場合がほとんどですが充血と区別がつかない場合もあるため眼科を受診しましょう)

結膜下出血は通常1~2週間で自然治癒する場合が多いのですが血管がさらに破れると出血の範囲が広くなり吸収するのに時間がかかる場合もあります。

結膜下出血はほとんどの場合原因がなく発症します。

ただ目を強くこすったり、くしゃみ、激しいせき、お酒を多量にのんだりするなどが誘因になりうるとされています。

全身疾患に関連して発症する場合もまれにあります。

動脈硬化、高血圧、糖尿病、貧血、白血病、腎炎などが原因のこともあるため繰り返し発症する方は眼科、内科を受診しましょう。

また外傷(打撲も含む)などで発症した場合は目の網膜など他の部分にも障害が及んでいる可能性もあるためすぐに眼科を受診しましょう。