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お知らせ

網膜剥離の種類

2024年03月14日


網膜剥離は眼底の網膜がはがれた状態をいいます。
正確には網膜の外側の部分の色素上皮から剥がれた状態を網膜剥離といいます。
大まかに分類すると以下の3つに分類できます。

1,裂孔原性網膜剥離
最も多い網膜剥離で網膜の一部が変性により穴があき網膜円孔となった状態、硝子体の牽引による網膜が破れた状態が眼底の周辺部にできその下に液化した硝子体が入りこみ網膜が剥がれた状態をいい網膜剥離で最も多い種類のものです。初期の患者様の自覚症状は何か光が見えるように急になること(網膜は牽引されると光としてみえますがこれを光視症といいます)や硝子体の濁りや網膜からの出血による飛蚊症です。早期の場合は網膜光凝固術により簡単に治療できますが放置して進行してしまうと剥離を起こした部位の視野欠損やさらに進行すると急激な視力低下が発症します。この場合は手術室で大がかりな手術が必要になり術後の視野の欠損や視力障害が改善しない場合もあります。光視症、飛蚊症が発症した場合には早期に眼科を受診し治療しなくてはいけない状態か治療が必要でないものかを診断してもらいましょう。当院では早期の場合は網膜光凝固術を即日施行し治療することが可能です。

2,滲出性網膜剥離
網膜の外側にあるぶどう膜に炎症をおこして滲出液が網膜の下にたまる状態をいいます。原田病などが代表的なもので網膜の下に溜まった液は体位により激しく変化します。初期には中心性漿液性網脈絡膜症に似た眼底所見をしめしますがしだいに病変が散在しそれぞれの病変が融合、拡大して強い視力障害を起こします。再発するものが多くステロイド剤の大量投与を必要とします。原田病の場合頭痛、耳鳴り脱毛、皮膚白斑の出現など全身的にも症状が発症します。診断は眼底の検査は当然ですが造影剤を用いた眼底検査をすれば確定診断になります。最近は三次元網膜解析装置の発達で網膜の断層を観察するだけでも診断ができます。当院の三次元網膜解析装置をもちいればそれだけで診断は可能です。

3,牽引性網膜剥離
 糖尿病、未熟児網膜症、などでみられるものです。糖尿病の増殖型のものでは網膜から眼内に発生した増殖膜が網膜を牽引して網膜剥離を起こすうえ増殖膜の新生血管からの大量出血などにより眼球内に線維状の組織の塊がさらにでき網膜を眼球内部からさらに強く引き剥がし網膜剥離がさらに悪化します。網膜にも強い障害を起こし大きな網膜裂孔や網膜どうしが癒着して非常に難治性の病態になります。糖尿病網膜症は重症な増殖型になりますと新生血管がつぎつぎと発生し網膜剥離の手術が成功しても新たな剥離を起こし網膜どうしの癒着がさらにつよまり網膜がぼろぼろの状態になります。いくら手術をしても失明にいたる可能性が高い状態まで進行する場合も多く、そうならないためにも糖尿病の場合は早期からしっかりとした血糖値のコントロールが重要です。糖尿病網膜症と網膜剥離の関連はご存じない方も多いかと思われますが糖尿病網膜症の治療がしっかりしていないと単純型網膜症、増殖前網膜症、増殖型網膜症としだいに進行し最終的には前述したような網膜剥離を伴った失明に至る網膜症になってしまいます。当院では受診した患者様に糖尿病手帳をお渡ししてご自分の状態を理解していただき定期的に診察することで適切なアドバイスをおこなっています。