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お知らせ

正常眼圧緑内障の治療管理

2023年03月23日


正常眼圧緑内障の患者様は自覚的な症状が初期にはないため放置している場合も多く緑内障は失明する原因疾患の1位になっています。
現在人生100年時代とも言われ高齢化に伴い早期発見、早期治療とともに長期にわたる治療が求められます。
正常眼圧緑内障は視野障害が進行しやがて失明にいたる疾患ですが早期発見、早期治療を受け眼圧のコントロールが良好の状態を長期にわたり維持することで生活に障害がでる視野障害にならず生涯を過ごすことが可能となります。
早期発見のために健診を受けていない方とくに40歳以上の方は定期的に眼科を受診しましょう。
正常眼圧緑内障と診断された場合には処方を受けた点眼薬を医師の指示どうり使用しましょう。
うっかり薬が切れても(継続して使用することが重要ですが)すぐに眼科を受診し点眼薬を処方してもらいましょう。
緑内障の点眼薬は高価なものが多いのですが費用の負担が気になるようでしたらジェネリックの点眼薬を購入するなどして経費を削減しましょう。
点眼回数が多く面倒くさいと思われる方は医師に相談して点眼回数が少なくても同等の効果をもつ点眼薬がある場合はそちらの点眼薬に変えてもらいましょう。
また点眼薬の種類が多くて面倒と考えられている場合も合剤といって複数の薬剤が一つの薬剤になっている点眼薬もあるので医師に相談してください。
一番重要なことはやはり処方された点眼薬を指示どうりしっかりと使用することでこれができないと患者様ご自身の視野障害を予防することはできません。
患者様が一番気にされているのは眼圧ですが眼圧が正常眼圧緑内障の視野障害を進行させる最も重要なリスクファクターであることは間違いない事実ですが、眼圧は1日のなかでも変動しますしその日によっても変動するため眼圧が高い時点での目標とする眼圧を設定し眼圧を低くすることが重要です。
その他のリスク要因としては患者様の年齢、家族歴、糖尿病の有無などがあります。
眼科的所見のリスクファクターとしては視神経乳頭陥凹の拡大、乳頭出血、眼底三次元画像解析での網膜神経線維層の変化などがあります。
現在高齢化社会になり正常眼圧緑内障の管理もより長期化してきていることやそれに伴ない認知症の患者様の増加(高齢者の4人に1人は認知症または軽度認知障害との報告もあります)などの問題があり高齢者正常眼圧緑内障患者様は自力での点眼が困難になりご家族による協力が必要になってくる問題も予想されます。